掲載記事
Aさんがはじめて相談に来られた時はまるで病気の問屋さん。生理痛はとても激しく多発性子宮筋腫で、小さな筋腫が20個近くある状態。又、子宮内膜症(開腹手術して除去したのですが再発)、子宮腺筋症、両卵巣はチョコレート嚢腫で直腸との癒着もありました。
両卵巣閉鎖にもなっており、妊娠のためにはIVF(体外授精)しか手段はありません。卵巣環境、子宮環境も最悪で血液のとどこおりが激しく、瘀血状態でした。IVFの為に採卵し、授精できても、卵の質は悪く、2分割で分割は終わり、移植すらできません。もちろん凍結もできません。
Aさんには、この悪条件を改善する為にきちんとご主人と共に、漢方薬の服用を続けて頂きました。服用を続けることで、少しずつ好結果が得られるようになり、受精卵も8分割から何回目かのチャレンジで、胚盤宝まで成長分割できるようになりそれを凍結しました。
次は子宮内膜環境を整える為に、20個近くある子宮筋腫を取り、内膜症の病巣を除去して半年間は子宮内膜の回復を待ちました。子宮内膜もきれいに整ったところで、凍結してあった胚盤胞を移植しました。待ちに待った念願の妊娠です。胎のうの写った写真を見せていただきながらの妊娠報告でした。
一つ一つ困難を克服しながら、長い道のりを共に諦めず強い希望を持って歩んできて、赤ちゃんに巡り合うことができ本当に良かったと思います。Aさんの強い信念と実行力に心から尊敬いたします。暖かくなったら、赤ちゃんと共に、来店されるとのことで、今から楽しみにしています。