山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

サンデー西京掲載記事

「子宮力」「卵巣力」「妊娠力」アップ 高プロラクチン(高PRL)血症について考えます

プロラクチンは、脳下垂体から分泌され、乳汁分泌を促します。高PRLになると、中枢から卵巣までの性腺軸が抑制されるので卵胞の発育や排卵が阻害され、黄体機能不全にもなります。不妊の方の1/3に見られるようです。

プロラクチンの正常値は、15ng/㎖以下が望ましいです。最近の傾向として女性も重要な仕事をまかされる方が多く、過度の緊張やストレス、肉体的疲労などの負担が相当かかっている状況の方は、プロラクチンは高値になりやすいです。当店でも、相談に来店される多くの方に高PRLが見られます。

■全体的な症状

イライラして気持ちが落ち着かない、いつもあせりを感じる、精神状態も不安定、肩こり、頭痛、疲れやすい、乳腸痛が酷い、乳汁がでる(乳汁が出なくても、いつも下着が汚れている)。

■生理周期として

不安定、卵胞発育障害、排卵障害、高温期が短い、基礎体温表のギザギザが大きい

基礎体温表の特長 



Aさんもまじめで、何事もきちんとしなければという責任感が強い方です。更に40歳になるという出産に対するあせりを感じて、仕事を辞め妊活に専念しましたが、なかなか妊娠には至らないという苛立ちやストレスが大きく高PRL状態でした。もともと、気血不足・腎精不足であり、更に高PRLが卵巣の働きに悪影響を与えていました。

自律神経を安定させ、また高プロラクチンを抑える漢方を服用して頂くと同時に、卵巣機能を高め、体力的な底力をしっかりさせる漢方を服用して頂きました。

そして妊娠、出産。Aさんは子宝に恵まれた喜びの中で子育て中です。一歩一歩自分の状態に向きあって対処することで、子宝に恵まれるという、幸運を得ることができます。

戻る