山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

サンデー西京掲載記事

「子宮力」「卵巣力」「妊娠力」アップ 子宮にダメージを与える子宮内膜症について考えます

今まで原因不明とされてきた不妊には、子宮内膜症によるものが多くみられます。忙しくストレスの多い仕事をこなしている方に多く、急増しつつある疾患の一つです。

●主な症状

激しい生理痛、腰痛、排便痛、性交痛、生理以外で下腹部痛、肛門の下感、肛門出血など、つらい症状に悩まされる。

●生理期

基礎体温は36.3度レベルに下がるのが理想ですが、37.7度くらいと高く不安定である場合。これは、子宮内膜がきれいに一掃されていない可能性があります。

●低温期

基礎体温は36.5度以上あり不安定な場合。これは、良い卵を作り出す環境ではない可能性があります。

●排卵期

基礎体温からみても、はっきりとした体温変化がみられない場合。良い排卵ができていない可能性があります。

●高温期

高温期の体温と低温期の体温との差が0.3度以上なく不安定な場合。着床障害になる可能性があります。

こういう状態が続いたら、子宮内膜症の可能性が高いと言えます。

先日、当店にお越し頂いたAさんのケースを紹介します。

Aさんは、あまりにも激しい生理痛の為、病院で検査を受けたところ、子宮内膜症と診断され薬が処方され、5年間服用を続けましたが、体調はすぐれず疲れやすく、肩こりや頭痛、上半身に熱がこもり、手足は冷える。とくに、夏は暑さで寝込んでしまうほどです。このような状態が続き、このままで良いのかと不安になり相談に来られました。

まず、今服用している薬をやめ、体全体を整えながら、子宮内膜症を治療する為の漢方を服用して頂きました。不安定で高温期と低温期との差があまりない状態でした。基礎体温が少しずつ改善されると、定期的な周期で生理がくるようにもなり、基礎体温もしっかり二相となり、排卵期のホルモンチェンジ、おりものの変化もしっかり確認ができるようになり、不定愁訴もなく、体調も良くなったところで、病院での検査を受けました。検査結果、子宮内膜の病巣はなく、子宮内膜症は完治となりました。

体を整えることで、本来の正常な細胞がよみがえり病巣は、消去されました。

Aさんのきちんと向きあって、漢方服用を続けて下さるという真摯な心が最大の力かも知れません。子宮内も完璧で着床力UP、安胎へと繋がるものと確信しています。

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