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とてもチャーミングなSさんは、外見からはそんな症状に悩まされているとは想像出来ないくらい明るく元気な女性ですが、今年3月の末に体調不良により流産を経験し、遠方よりご相談に来られました。
ゆっくりお話しを聞いてみますと、体調不良の主な症状は動悸がすること。朝起きた時から1日中ドキドキしていること、不安で心が落ち着つかず、イライラしてしまうそうです。そんな中での妊娠だった為、喜ぶべきなのですが、自分自身に自信が持てず、うまく育ってくれるのだろうか、自分の方が駄目になるのではないかという不安の日々の中、流産となってしまったとのことでした。
流産後もこの動悸はひどく、眠りも浅く、不安は募るばかりでした。その他にも、もともと排卵のころには胃痛が起き、食欲が無くなる。高温期後半になるとのぼせ、頭痛、イライラ、乳脹、下腹部痛、左半身に痛みが出る。そして、生理痛はひどく量も多く、ロキソニンが手放せないという状況でした。
これらは、自律神経の乱れやもともと血液の粘度が高く、微小循環が悪いなどの悪条件が重なり、さまざまな症状を呈していたと考えられます。そこで、まずそれぞれの悪条件の改善の為の漢方薬を服用して頂きました。
2〜3ヶ月服用を続けて頂くと、動悸はすっかり取れてきて、やがて不安も無くなり、今ではぐっすり眠れるようになったばかりか、生理痛も楽になり、量も安定してきたそうです。その後、「妊娠した」とのうれしい報告を頂きました。
今は体調も改善されたので不安もなく、このまま心穏やかにお腹の赤ちゃんを育むことが出来ることでしょう。
体質改善の為の漢方薬は流産防止の為にもなり、しばらくは必要ですので、妊娠中の現在も服用を続けて頂いております。。