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中国の雲南省昆明市にある雲南省中医医院で開催された研修に参加し、本場中国における「中医学皮膚病相談の基礎」について学んできました。
この病院は、中国の伝統医学(漢方医学)を中心とした治療を行っており、皮膚科の患者さんも多く、様々な症状の方がいらっしゃいました。実際に外来・病棟での診察に立ち会わせていただき感じたことは、皮膚病の患者さんには、次の3つの状態の方が多いということです。
◆湿熱(しつねつ)…体内の余分な水分が熱を帯び、こもった状態になること
◆血熱(けつねつ)…体内にこもった熱が血液にまで侵入すること
◆熱毒(ねつどく)…熱の勢いが強く、発赤・腫脹・化膿などを引き起こすこと
これらのことからやはり、「清熱(体内の熱を冷ます)」とともに、「利湿(余分な水分を排出する)」や「涼血(血熱を冷ます)」、「解毒(体内の毒を取り除く)」が重要であるということを、改めて認識しました。
経験豊富な先生方の、細やかで的確な治療や患者さんへの温かい対応を身近で学ぶことができた今回の研修。私たちも研鑽を積み、漢方によって体の不調に悩む方のお役に立てるよう頑張ります。