山一薬局立小路店 

中国漢方で元気!

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

「熱」が体に及ぼす影響

アトピーの患者さんにとって一番つらいのは、赤い発疹と痒みです。中医学では、体にこもった「熱」が赤みの原因だと考えます。

熱は、細菌やウイルスの感染による「からだの外からのもの」と、ストレスや食べ物、生活習慣の乱れなどからくる「からだの中からのもの」とに分けられます。大人になってアトピー性皮膚炎の症状が悪化したという場合は、後者が原因であることが多いようです。受験や就職活動、仕事の忙しさなどによる過度のストレスが、自律神経の乱れを引き起こし、体内の熱をさばききれずに、症状の悪化へとつながります。また、コーヒーやお酒の飲みすぎも、体内の熱をため込む原因となります。

熱が体内に長い間こもり続けると「血熱(けつねつ)」という状態になります(炎症部が赤黒くなり、触ると熱く感じる状態)。熱を持った皮膚は徐々に乾燥していき、痒みも増していきます。また便も乾燥し、便秘になり皮膚の症状が悪化するという悪循環にもなります。

漢方薬には、からだの熱をとるものもあります。熱をとることによって、赤み・痒み・便秘等の症状が改善されることもありますので、お悩みの方はご相談ください。

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