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皮膚病に悩む女性の方の相談を受けていると、生理不順に悩まされている方が多いのに気付きます。女性の場合は生理周期に応じたホルモンの変化によって、28日前後で循環していくのが一般的です。ホルモンのアンバランスなどにより、生理の量が一定でなかったり、生理の量が少なかったり、血の色が黒っぽい、激しい生理痛を伴うなどがみられます。
特に、20代以上の女性に発生する“大人のニキビ”は、ホルモンや月経周期とも深いつながりを持っており、男性ホルモンや皮脂の分泌、角質の増殖が活発になって毛穴が詰まり、細菌の感染などで皮膚に発生します。また、黄体ホルモンが上昇する高温期は、イライラし、便秘やPMS(月経前症候群)になりやすくなり、Tゾーンや鼻、両側の頬、アゴの皮脂の分泌も活発になるため、ニキビが悪化しやすく、肌がくすみがちになります。
皮膚は安定している時期と不安定な時期があります。体調がよく、内臓の働きが正常、気血(肌の栄養物質)のめぐりは順調、精神状態が安定していて、自然や社会環境との交流ができているときは、皮膚もいい状態を保ちます。
そのため、中医学では、皮膚の改善にはその状況に合わせた対策を同時に行うことが重要だと考えます。