山一薬局立小路店 

中国漢方で元気!

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

自律神経のバランスを整えましょう

この季節、「万物昇発」といって、めまい・頭痛・肩こり・首のこわばり・のぼせ・動悸・寝汗・不眠・便秘といった症状が起こりやすくなりますが、これは自律神経のバランスの崩れによるものです。

自律神経は生命維持にとても大切なもので、肉体的・精神的に充実している時は、環境変化やストレスにもバランスを取っていくことができます。しかし、更年期等によるホルモン失調・免疫細胞の失調・内臓機能の低下など体内環境の悪化により、精神的・肉体的なストレスに対応できずバランスが崩れると、交感神経の興奮状態が続き、前に挙げたような不定愁訴に悩まされます。交感神経を落ち着かせ安定させる漢方で早く対処しないと、慢性病の原因になることもあります。

65歳の男性。突然動悸・不安が始まり、抗うつ剤でも改善せず相談に来られました。ホルモンバランスを整える補腎薬や、心血を養い安心効果のあるシベリア人参、心臓に充分な血液を送りこむ冠元顆粒の服用で改善され、元気にお過ごしです。

この方もそうですが、体内環境の悪化が一番の問題であり、根本治療をしないと症状を繰り返すことになります。日常生活では、ピリピリして自分を中心に周りを裁くことをやめ「まわりの人すべて好し」と許すことから始めましょう。また、頑張りすぎて自分にプレッシャーをかけることも禁物です。もっともっと力を抜いて「お任せ」の気持ちを持ちましょう。

お腹の底から息を吐ききってから楽に吸い込む長式呼吸や、ツボ押しも効果的です。手のひらの真ん中からやや親指寄りの「労宮」と、手首内側の、手首のシワから親指2本分のところの「内関」を、それぞれ「9回押して休む×3回」刺激してみて下さい。心にも身体にも休養を与えて、自律神経のバランスを整えましょう。

戻る