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春はすぐそこまで。この季節、身体の中でもいろいろな変化が起きています。たとえば、今まで落ち着いていた皮膚の赤い発疹や、湿潤の症状が出やすくなった方はありませんか?
昨年7月から、全身のかなりひどい赤い発疹にお悩みのYさん。小さいときからアトピーでIgE値も高く、抗アレルギー剤を常用し、さらに症状が重い時にはステロイド剤を服用してもじわじわとしか良くならないという、難治性の皮膚炎を繰り返していました。
そこでまず、食養生が大切なことを説明し、今まで好きだった肉類・マーガリン。植物油・卵・牛乳を控えめにし、ストレスと上手に付き合うことを工夫してもらいながら、漢方薬を3種類服用していただきました。すると、1ヶ月、2ヶ月と激しい症状が出ず、発疹が出ても治りが早くなり、抗アレルギー剤をやめても発疹が出ない状態まで落ち着きました。途中、生理的なトラブルもありましたが、すっかり良い具合になっていました。しかし春先になってまた、症状が出て引かないという症状があらわれ、今はしばらくお休みしていた白花蛇舌草を加えていただいております。このように季節によっても服用する漢方薬は変化します。
慢性の乾癬で肥厚した皮膚炎が良くならないと来店されたSさんも、食養生していただきながら漢方薬でかなり改善が見られ、発疹もよくなり、きれいになられています。体調や季節により症状が出てしまうこともありますので、症状が重い時にはそれを抑える薬を、軽い時には体質改善をしながら、根本的な治療を目指します。
つらい皮膚のトラブル、身体の中から治していきませんか?