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くしゃみや咳をした時、重いものを持った時、大笑いした時、走ったり飛び跳ねたりした時など、お腹に力を入れるとちょっとだけ尿が漏れてしまう。こんな経験をしている人は意外と多く、30~40代で10人中2~5人もの人が、慢性的な尿もれに悩んでいるというデータがあるほどです。
尿もれの一番の原因は、骨盤の一番下にある「骨盤底」の筋肉の弱りです。この筋肉は、膀胱。子宮・直腸などをハンモックのように下から支えています。ところが、加齢によってこの骨盤底筋が衰え力がなくなると、骨盤底全体がたわんで、だんだん尿もれが起こりやすくなります。若くても胃下垂の方などは、子宮脱や尿もれの予備軍かもしれません。
中医学では、筋肉の衰えは「脾胃の力」と関係しているといわれます。「脾胃の気」を支える「腎の気」とも大きく関係しており、要するにエネルギー不足の方は要注意です。
これらを強化する漢方薬を服用することで、尿もれの予防にもなりますし、すでに症状のある方もかなり改善されます。また、薬だけでなく、骨盤底を閉めたり緩めたりという動作を繰り返す運動も、とても効果的です。
快適な毎日を送るために、また年をとってからのトラブルを防ぐためにも、尿もれの原因と対策を知っておくことが大切です。
ちょっと人に言いづらいことですが、実は多くの人が悩んでいるもの。お気軽にご相談下さい。