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癌が発生すると、その臓器が機能を失っていくだけでなく、転移してほかの臓器を侵したり、癌細胞自体が毒素を出すことによって正常細胞の活動が弱まり、体内環境が悪化したりして、患者を苦しめます。
その癌細胞をたたくために、西洋医学では放射線療法や化学療法を行ったり、手術で患部を取り除いたりします。これらの治療法は有用なものですが「毒をもって毒を制す」であるため、患者の体力を奪ってしまうこともしばしばです。術後の衰弱や治療の副作用のつらい話は、どなたも耳にされたことがあるでしょう。
そんな時こそ漢方の出番です。漢方は、手術に耐える気力・体力を補ったり、術後に血を補ったり、免疫力を高めたりすることが可能です。また、血液の流れを良くして転移を防いだり、癌細胞が出した毒素を解毒する働きも期待できます。放射線治療や化学療法を受ける場合も、さまざまな副作用のダメージを軽減させることができ、また、再発防止にも役立つと、高い評価を得ています。
西洋医学と中国医学(漢方)のどちらかが優れているかではなく、それぞれの良いところを組み合わせることによって、大きな効果をあげる‥‥これが今注目されている「中西医結合」なのです。
この「中西医結合」について関心がおありのかた、分かりやすい本をお薦めします。
お薦め本「上手な癌との付き合い方」/宋靖鋼・周軍著・980円。 当薬局でもお分けできます。