卵巣での卵胞を刺激する事で発育を促します。(卵胞の発育↑、エストロゲン産生↑)
月経周期第3(4)日に血中FSHを測定します。
閉経の10~15年前より卵胞の減少が加速され、FSHの上昇が開始します。この初期では月経周期に明らかな変化は伴いません。しかし、妊娠しやすさは低下します。
卵胞期 3.5~12.5
排卵障害、早発閉経(卵巣機能低下)
卵巣での卵胞成熟を促し排卵後の黄体を刺激します。
月経周期第3(4)日に血中LHを測定します。
卵胞期 2.4~12.8
排卵障害、早発閉経(卵巣機能低下)
乳腺の発達と乳汁分泌に関与、また妊娠期には乳腺葉を発達させます。高プロラクチン血症は排卵障害や流産の原因となる事があります。
卵胞期 女性 3.4~12.8 男性 4.1~18.4
生理周期での変動はなし 妊娠時には上昇
高プロラクチン血症(薬剤性・下垂体腺腫・甲状腺機能低下症)妊娠
排卵に向かって卵胞が大きくなっていくと卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)がたくさん分泌されるようになります。エストロゲンは子宮の内側の膜を分厚くして妊娠しやすくします。
卵胞から十分エストロゲンが分泌されているかどうかを調べるために排卵の前にエストロゲンを測定します。エストロゲンには3種類ありますが、不妊症の方で不妊症の方で一般に測定するのはこのうちエストラジオール(E2)と呼ばれるものです。また、hMGやFSHの注射で排卵を促進する治療を受けているときにはそれまでに投与した注射がどれくらい効いているかを調べるためにエストラジオールを検査することもあります。
正常では排卵前は血中濃度は100pg/ml以上になります。
排卵したあとに卵巣にできる黄体からは、プロゲステロンがエストロゲンと一緒に分泌されて、排卵の前にすでに分厚くなっている子宮の内側の膜をさらに妊娠しやすいように変化させます。この黄体が十分に働かないと黄体機能不全といって妊娠しにくい状態になってしまいます。
不妊症の方では、黄体機能不全がないかどうかを調べる検査のひとつとして、血液の中のプロゲステロンの量を測定します。この検査は排卵してから、一週間目くらいに行います。
正常ではこの時期のプロゲステロンは10ng/ml以上になっています。