山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

成都中医薬大学第二附属病院 生殖医学センターの研修にて

今年も中医不妊専門講座の研修として、陸華先生(婦人科主任医師・教授)と常徳貴先生(男科主任医師・教授)のもと、臨床実習と講義を受けました。両教授のもとには、不妊に悩む男女が順番待ちの状態。その中で特に印象に残ったケースをお話しします。

30歳女性
原因不明の卵巣早衰、卵の発育が見られない。西洋薬(ホルモン剤)では効果が出ず、漢方でじっくりと素体の陰陽バランスを取りつつ、持てる力を引き出す治療中。少しずつ効果が出てきたが、まだ自然排卵はない。時期が来ればドナーの卵子を使って体外受精も検討しているとのことです。

32歳女性
3回妊娠したが、いずれも胎児の心拍が消えて掻爬(そうは)手術。もともと甲状腺機能低下でチラーヂン服用とのこと。素体のエネルギー不足と冷えが顕著であることから、卵巣・子宮の血液の循環が悪いと考えられる。また精子の奇形率も高く、さらに仕事でパソコンの電磁波を長時間受けるという悪条件が重なってのことのようでした。

36歳男性
精子の奇形率96%、運動率32%という弱精子の状態が、漢方2ヶ月服用で正常に戻った症例。奇形率の問題も、全身の健康状態の改善と精神の安静を図ることが大切で、その充分なサポートが、男女共の生殖能力を高めるのだと、再認識致しました。

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