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32才Tさんは、責任のある、緊張を強いられる仕事をこなしながらも赤ちゃんが欲しいということでご相談に来られました。
詳しくお話を聞いてみると、子宮全体にポリープがあり、除去手術を受けてみるも、1年経たずに再発し、また手術。しかし半年後にポリープが再発し、さらに再手術。その間に排卵誘発剤を服用して人工授精を3回繰り返しましたが、着床は無く、さらにポリープは再発したとのことでした。(ポリープが再発すると着床障害となります)
神経質で緊張症でもあるTさんは不定愁訴のかたまりで、基礎体温表には不快症状がびっしりと記録されていました。基礎体温も高めで不安定な状態でした。それは体を支える基礎的な力がなく、気・血・水を上手く動かすことが出来ないために起こります。病邪をさばききれず、とくに高温期になると、肩こり・頭痛・むくみ・首周りの寝汗・食欲不振・全身の重だるさ・胃のむかつき等の症状に悩まされておられました。
そこでまず、この不定愁訴を改善するための基礎体力をつけることが必要と考えました。気滞(気持のふさぎこみ)、瘀血(血の滞り)、水滞(水の滞り)を動かしさばいていくこと。これらを中心に漢方薬を服用していただいていると不快症状の記録が少しずつ減っていき、たまに記録される程度となりました。
高温期も安定し長くなってきて、ついに念願の妊娠。1年以上しっかりと服用をし、努力の末のご懐妊、本当におめでとうございます。