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Aさんは「冷え症で手先がいつも冷たく、なんとなく体調がすぐれない」という状態のまま子育てしながらお仕事も忙しくこなして、なんとか頑張っておられました。お子様も2歳になり、そろそろ二人目を考えられてご相談に来られました。
詳しくお話を伺うと、出産後、母乳が終わった10ヶ月頃に一度生理がきたものの、仕事に復帰する忙しさもあって無月経になってしまいました。そこでホルモン療法を受けて生理を起こしましたが、吐き気・頭痛などの副作用に悩まされ、しばらくそれを続けたものの、やめると卵胞が自力では育ちにくく、無月経状態が続いていました。
その状態からスタートし、卵巣を元気にさせ、良い卵胞を作り出す力をつける漢方を服用していただきました。そうすると、卵胞もじっくり育つようになり、黄体期もしっかりしてきました、基礎体温も整い、きれいになり、そんな時、待望の妊娠のご報告をいただきました。現在5週目に入っているとのことです。
Aさんはもともと血液の力が弱くて貧血気味な上、血圧も低く、卵巣や子宮内膜に充分良い血液が流れていないなど「妊娠できない悪条件」が揃っていました。自分がそんな状態であることを認識しないままホルモン治療に入ると、ますます卵巣を弱らせ、子宮内膜への血流を悪くさせます。なかなか妊娠できないのは何が原因なのかをしっかり見極め、自分の体に自信が持てるようにし、心落ち着いて幸せ感が高まった時が、妊娠率アップと元気な赤ちゃんに恵まれることにつながるのです。