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不妊症で色々な問題を訴える方の中で特に真剣な問題の一つに、子宮内膜の状態が「ピンクで温かく柔らかい、厚いベッドのような状態にならない」というものがあります。このような内膜では着床が難しくなります。
着床しやすい内膜とは・・・固く冷たくて表面が紫色。内膜の内側に集まる血液がうっ血して流れが悪く、ドロドロしたままそこに溜まっています。生理の時には血塊を含む暗紅色の経血となり、かなり激しい生理痛にも悩まされます。この状態のまま鎮痛剤で一度しのぎをして放置していますと、不妊症につながる子宮内膜症・チョコレート嚢腫・卵巣嚢腫・腺筋症・子宮筋腫など様々なトラブルに発展してしまいます。
次に、薄くて固くて冷たい、表面が青白い内膜。これは内膜の内側に十分な血液が集まってこないために内膜が厚くならないものです。冷え性で血液の巡りや力が十分でない状態では着床できません。これも放置すれば子宮のトラブルを起こしかねません。
では逆に、着床しやすくて妊娠の継続が可能な健康な内膜はどんなものでしょうか?
内膜は厚ければよいわけではなく、新鮮な血液が十分に流れ込む必要があります。血液は常に酸素・栄養・温度を提供してくれるので、受精卵は着床し、育つことができるのです。このような健康的な内膜を維持するために、血液の質を高めたり、流れを良くする漢方薬を日常的に服用されることが大切です。
何かトラブルを感じたら、お早めにご相談ください。