山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

ストレスによる感情の乱れが不妊の原因に

日常生活を送る上でストレスを強く感じる方は要注意です。

特に影響を受けるのが、体を巡るエネルギーの一種である「」と、体の各部に栄養とうるおいを与える「」です。この「気・血」の巡りが悪くなるとホルモンバランスが乱れ、生理周期・排卵周期・子宮内膜の状態などに影響を与えるため、不妊の大きな原因のひとつになります。

男性の場合も、過度のストレスによりホルモンバランスが乱れると、静止を作る能力が低下したり、精子を作るプロセスに問題が起きて精子の数が減ったり運動率が低下することがあります。ストレスで性欲自体が低下することさえあります。

Kさんご夫妻は、お二人とも神経が細かいタイプでした。卵胞が20ミリに育てば人工授精をと考えておられたのですが、途中であるストレスあり、卵胞が10ミリから全く発育しなくなりました。ところが、そのストレスから解放されると再び発育が始まり、その後みごと自然妊娠!ストレスの原因はいろいろですが、中には「不妊治療を絶対に成功させなくては」と思うこと自体が大きなストレスになってしまい、逆効果を生むこともあります。

Kさんご夫妻のケースでは、心の作用がこんなにも卵胞の成長に影響を及ぼすのだということを、まのあたりにしました。

ふだんから気・血をめぐらせてストレスに強くなる漢方を服用したり、ストレスに強くなる心のトレーニングをすることも大切ですね!

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