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今回もまた、漢方不妊治療の第一人者、南京中医学大学付属病院の夏先生のもとで研修を受けることができました。先生は80歳になられますが、中国全土はもとより海外からも患者さんが先生のもとを訪れ、先生とともに熱心に不妊治療に取り組んでいる姿に感動しました。
夏先生は、10年の不妊に悩んでいた中国の要人の娘さんの不妊治療成功したことでも知られ、この病院自体が大きな後押しを受けて、中国の中でも大病院として、ますます発展しています。
夏先生の成功例のひとつとして興味深かった話をご紹介しましょう。患者さんは起業女性で48歳、ご主人は28歳で、どうしても子供が欲しいと海外から受診に来られたそうです。更年期症状があり、生理周期・基礎体温とも乱れ、無排卵の周期があったり、生理量も少ないという状態で、夏先生もこれは難しいと思われたそうですが、しっかりと時間をかけて漢方治療を行い、8ヵ月後にめでたく妊娠されたとのことです。
本人は高齢での妊娠のため、仕事をやめてじっくり保胎につとめました。3つの山場といわれる50日目・70日目・90日目を越えるために、夏先生の受診を続け、漢方薬を服用しながら無事に妊娠4ヵ月を迎えて本国に帰国されたそうです。
先生の細かい観察による治療のおかげで妊娠・安胎が実現できた事例を学び、私達もこれに近づけるよう研鑽を積まなければならないという思いを深めました。
待望の赤ちゃんをあなたの腕に・・・今年もよろしくお願いいたします。