山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

正しい生理

漢方では人間の体と心をトータルにとらえ、体が本来持つ自然リズムをよみがえらせることが、自然な妊娠につながると考えます。

妊娠しやすい体づくりの第一歩は「正しい生理」です。また、生理は「ある」だけではなく、「どんな生理なのか」が重要です。

「妊娠しやすさ」を漢方的に考えた時、ポイントになるのが「腎」という考え方です。「腎の力」が充実していれば、女性の卵巣機能やホルモンバランスを維持することができ「正しい生理」につながります。しかし、生まれつき腎の力が弱かったり、過労やストレスなどの問題があると、卵巣機能やホルモンバランスが乱れてしまいます。またそれだけでなく、体(特に子宮や卵巣)に栄養を与える「血」や、血とともに体細胞のエネルギーの一種である「気」が足りなくなり「無月経」にもなりかねません。

Kさんは仕事をしながら結婚生活に入られました。もともとこの方は腎の力が弱く、生理周期もゆっくりでしたが、過労によって卵巣機能が衰え、無排卵状態となってしまいました。そこでホルモン療法を開始されたのですが、ホルモンの連続投与にかえって充実した卵胞が育たなくなり、卵子が見えなくなってしまいました。

その後、腎の力を強化し「気血」を充実させる漢方を服用することで卵巣機能をよみがえらせ、正しい生理をおこすことができるようになっています。

生理不順、生理痛などで「私は正しい生理ではないかも?」と思われることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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