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みんなそう、と思っている方が多いのですが、とんでもありません。学生の頃から生理痛がひどかった方が、社会に出てストレスに晒されると悪化することがよくあります。さらに、我慢を重ねていると、子宮やその周りの生殖器に病巣(子宮内膜症やチョコレート嚢種等)ができ、よけいに生理痛が重くなり、出血量も多くなってしまいます。
月1回のことだから鎮痛剤でしのげばいいとあなどっていると、卵巣の機能が低下し、成熟卵胞が作れなくなります。また、せっかく卵ができても卵管が子宮内膜の条件が悪く、不妊の原因となります。基礎体温も、月経時の体温が急に上昇したり、また、波が激しかったりなど、不安定なのが特徴です。
結婚3年で31歳のOさんは、激しい生理痛と月経量の多さに悩んでおられ、子宮内膜症と診断されました。不妊治療として体外受精も2度試みましたが着床せず、精神的にも落ち込まれていました。
そこで、漢方薬によって基礎的な血液の質と血流を改善し、代謝不全による病巣をとり除いていきました。子宮やその周りの生殖器の環境を整えることによって、まず生理痛から開放され、さらに卵巣の働きを高めて成熟卵胞を作れるようサポートしていったところ、無事に自然妊娠され、順調な妊娠期間を過ごされたのち、元気な男児を出産されました。
生理痛はほとんどないのが正常です。「誰にでもある」とか「痛み止めを飲めばいい」とあなどらずに、生理痛のない健康な子宮環境を整えていきましょう。