山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

男性不妊と精子欠乏症

最近、若い男性の精子が半減したとか、オスの蛙がメス化したとか、驚くようなニュースを耳にします。20年前と比べ、精子の数は3分の2にまで減っているという報告もあります。これでは当然、パートナーが自然妊娠できる率は大きく低下してしまいます。

不妊の原因が男性にある場合、精子の数が足りない(精液検査で、1mlあたり4千万以下)か、運動率(元気に動いている精子の割合)が半分以下しかないというのが大半です。また、検査で正常値であっても、疲れやすい・性欲がないなどの男性は不妊予備軍といえます。

自然妊娠が難しい場合、安易に体外受精や人工授精を考えがちですが、これらは女性の身体に負担をかけるものです。男性も日ごろから体を丈夫にして、生殖機能を高めることが大切です。

男子不妊には、補腎薬と呼ばれる、強壮強精作用を持つ漢方薬を組み合わせて使用します。テレビなどで漢方薬の名をあげて「これが効く」と大々的に報じられたものもありますが、体質や治療の段階によって薬は異なりますので、専門薬局でご相談の上、用いるようにしましょう。

赤ちゃんは夫婦2人が授かるものです。不妊といわれるカップルは、原因を調べてそれにあった体質改善を致しましょう。今年・来年に可愛い赤ちゃんを抱かれることをお祈りし、お手伝いさせて戴ければと思います。

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