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先日、私たち26名の南京中医薬大学研修団は、同大学の付属病院で不妊治療の第一線でご活躍の、夏桂成先生の臨床体験と、貴重な講義を受けるべく訪中しました。
この病院では、一般婦人科以外に熟練老中医が診察を受け持つ特別診察室「名医堂」があり、そこで夏先生はオープンスタイルの診察をなさっています。そこには、夏先生の診察を受けるために何日もかけて遠方から来られた方、前日から受付に並ぶ方など、大変な思いで不妊治療を望んでいる方が多くいらっしゃいました。
私たちは、夏先生が基礎体温表を広げながら、脈診・舌診・問診をされている様子に同室し、その内容を同行の中医師の通訳を通じて学ぶという貴重な体験をさせて頂きました。
夏先生は、非常に名誉ある「全国中医師賞」を受賞されたばかりで、その授賞式が予定されていたにもかかわらず、そちらに代理を立ててまで、私たちに講義をして下さいました。
講義では、「卵胞期がいかに大切かについて」「PCOS(多のう胞性卵巣症候群)について」「子宮内膜症について」「男性不妊症について」などの、内容の濃い貴重なお話を聞くことができました。
次回は、この内容について、触れてみたいと思います。