山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

二人目不妊

これまで何度も不妊の漢方治療についてお話してきましたが、「一人目の出産後、特に避妊もしていないのに二人目ができず、気持ちばかりがあせってしまう」という悩みも、よく耳にします。なぜ次の妊娠ができないのでしょう?

元々ホルモンレベルが低くホルモン療法で第一子を出産した方、妊娠中毒症を起こすなどして妊娠経過が良くなかった方や出産後に養生不足だった方、帝王切開などをした方などは、第二子不妊をはじめ、いろいろな体のトラブルが起きやすくなっています。さらに、なかなか妊娠しないというあせりのためにイライラし、それがまた妊娠を難しくさせるという悪循環に陥ることも多いのです。外からホルモンを与える方法もありますが、健全な妊娠ということも考え、まずあなた自身の体のホルモンレベルを整えていきませんか?

不妊の問題は、ただ妊娠すればよいというのではなく、妊娠中や産後のことまで含めた長い期間を見据えた対処法が必要なのです。たとえば妊娠後期に体力をつけるために漢方薬を飲んでおくことで、産後の消耗を少なくすることが可能になります。

生理周期にあわせて体調を整えていく「周期療法」は、不妊・二人目不妊のみならず、さまざまな婦人科系のトラブルに幅広く用いられ、効果をあげています。しかし「この時期にはこの薬」と単純に決まっているのではなく、その方の問題点、体調などに合わせて細かく調整していく必要があります。人によって薬の使い方に違いがあるのはこのためです。ホルモンレベルを整えること、根本から考えてみませんか?

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