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基礎体温で分かる問題パターンは前号以外にもあります。たとえば、高温期の体温が高すぎるケースです。
このように高温期と低温期の差が0.5度以上あるのは、ホルモン治療の後などによく見られますが、ホルモンバランスが悪く、熱すぎて着床しにくくなっているものです。うるおしながら過剰な熱を取り除く「滋陰降火法」がおすすめです。
また、体温の上下幅が大きいケース。これはストレスが多いか、プロラクチンが高いことが考えられます。ストレスを解消し、気の動きを良くする「疏肝理気法」と「補腎活血法」をあわせて行なうと良いでしょう。
くり返しますが、理想的な基礎体温の推移とは「低温期と高温期の差が0.3~0.5度」「低温期から高温期へスムーズに移行する」「高温期が12日以上持続する」というものです。自分のパターンを知り、その上で生活の改善や上手な漢方薬の利用をしていきましょう。
また、基礎体温表は不妊治療において有効活用できる重要なものですが、それのみを絶対化しないようにしましょう。まずは3ヶ月の基礎体温を計ってお持ち下さい。ご相談に応じやすくなります。