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前回、基礎体温を点ける事の大切さについてお話しました。基礎体温からは重要な情報がたくさん読み取れます。
たとえば、体温の上がりが遅く高温期へ3日以上もかけて段階的に上がる場合、排卵障害の可能性が高いと考えられます。その原因はさまざまですが、いずれにしても気のめぐりと血の流れを改善する「理気活血法」が必要です。
高温期と低温期の日数が12日未満または低温期と高温期の差が0.3度未満で、黄体機能不全に多いパターンです。これには「補腎温陽」「益気養血」が主な対処方法となります。しかしこの場合、高温期だけの問題ではなく、低温期の卵胞の発育異常の延長線上にある問題かもしれませんので、低温期から補腎して、卵胞の発育と排卵を促すことが大切です。
体温の高低差のほとんどない場合は、無排卵か無月経ということで、妊娠は不可能です。この場合は月経周期を作るために、腎を補強し、血行をよくする「補腎活血法」が基本となります。