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あなたは基礎体温を測っていますか?
3周期以上の基礎体温をつければ、一番大切な「排卵の有無」と「排卵の時期」がわかります。排卵日前後の3日間は受精の確率が最も高い時です。粘りのある透明なおりものが増えるのも特徴の一つです。
基礎体温は、6時間以上の充分な睡眠ののち、安静のままで測った体温をさします。女性の場合、生理周期に応じたホルモンの変化によって基礎体温が変動します。ですから、この体温表からさまざまな情報が読み取れ、不妊治療において重要なものとなっています。
生理周期の前半は卵胞ホルモンに支配され、排卵を境に後半は黄体ホルモンが主導します。低温期と高温期に0.3~0.5度の差があり、かつ低温期から高温期へは3日以内にスムーズに移行し、高温期は12日以上続くというのが理想です。
妊娠しにくい基礎体温パターンがいくつかあり、それを的確に見極めることで、原因にあった漢方による周期療法がスタートできます。これについては次号によりご説明したいと思います。
不妊治療のご相談は、できれば3周期以上の基礎体温表を持っておこし下さい。