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不妊と同時に、肥満でお悩みの方も多いですね。もともとぽっちゃりの方もあれば、ホルモン療法のために太ってしまい、戻らなくなっている方もあります。
肥満の方は、水分・脂質の代謝が乱れている「痰湿」を持っている可能性が高いのです。痰湿は女性ホルモンに悪影響を与え、長引けばのう胞・しこり・肥厚などの病変を引き起こすと考えられています。
西洋医学ではよくホルモン療法を用いますが、満足な結果を出すことはなかなか難しいものです。漢方では二陳湯と晶三仙を用いますが、もし舌苔が黄色くベタベタしていたり、赤いニキビが多い場合は、星火温胆湯や瀉下利湿顆粒を使います。
このような、痰湿を取り除く漢方薬を服用しつつ、必ず補腎薬も併用しなくてはなりません。特に腎陽虚は最も多く見られますので、金匱腎気丸や牛車腎気丸がよく使われます。人によっては、活血薬や疏肝理気薬も必要になるかもしれません。
こうして体を整えていってるうちに、待望の妊娠だけでなく、肥満も解消されたと言うケースが多いのは、とても嬉しいことです。不妊でお悩みの方はもちろん、代謝が悪くてダイエットに成功しない方も、ぜひご相談下さい。