芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

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周期療法で自然な妊娠を　2　～黄体機能不全について～

基礎体温を計っていますか？

排卵してもすぐ体温が上昇せず階段状に上がるとか、安定した高温期がなく体温が上下する、高温期が短いなどといった基礎体温のパターンの方は「黄体機能不全」の可能性が大きく、それは不妊や早期流産の原因になります。

つまり黄体ホルモンや卵胞が不十分で、子宮内膜が薄く硬く、受精卵が着床できなかったり、着床しても充分な栄養が与えられずに流れてしまうのです。ふかふかのベッドや栄養のあるミルクを用意せずに受精卵を迎えているわけですね。

漢方では、黄体不全を「腎陽虚」と考え、温腎作用を持つ海馬・鹿角・紫河車などの動物性生薬を中心に、巴戟天や淫羊かくなどの植物性生薬を補助的に使って、黄体形成ホルモンや卵胞ホルモンを分泌できるように促します。良く使われるのは、参茸補血丸・海馬補腎丸・双料参茸丸などです。

また、高温期に不調な方や血中プロラクチンの高い方は、肝気鬱結もあると考え、疏肝理気作用のある逍遥丸を加えると効果的です。

健康な暖かいベッドに赤ちゃんを迎えられる体を作りましょう。