山一薬局立小路店 

芳子先生の、赤ちゃんがほしい人のための漢方相談

生活情報誌 月刊ぷらざ山口掲載記事

周期療法で自然な妊娠を 1 ~無排卵周期症と不妊~

生理がくれば安心、と思っていませんか?でも生理が来ても排卵しない場合があるのです。女性は自分の体のことをもっと知らなくてはなりません。

これは無排卵周期症または排卵障害と言い、卵巣で卵子が発育しても排卵に至らないものです。

もちろん妊娠もできません。これは不妊の女性の1割を占めていると言われています。

その原因は精神的な緊張やストレス、気候や環境の急激な変化、肥満など。西洋医学的には排卵誘発剤や下垂体性腺刺激ホルモンを用いますが、漢方ではその副作用を緩和させたり、自分の持っている体質を高めたりすることを大切に考えます。

無排卵周期症の人の症状は「精血不足」と言い、血を補う「当帰」をたっぷりと使う必要があります。婦宝当帰膠をおすすめします。さらに精を補う杞菊地黄丸か参茸補血丸を加え、排卵を促すために月経の12~13日目から5日間、理気活血薬として冠元顆粒を主体に少しの逍遥丸をプラスします。

こうした生理周期を整えることで、驚くほど早い効果が現れることもしばしばです。漢方は、女性独自の生理周期を整え、快適な生活を送ることとともに、不妊の悩みの解消を応援します。

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