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以前もお話しましたが、漢方にはいろいろな不妊の対処法があります。その中でも、今注目を浴びているのが「周期療法」という、月経調整法です。
西洋医学的な妊娠のメカニズムをベースにしつつ漢方薬を使うこの方法は、西洋医学の治療とも矛盾せず、併用することで妊娠率も高くなります。
女性の身体の3つの周期に合わせて漢方薬を飲み分けるのが基本ですが、その内容はお一人ずつの身体の状態に合わせ、きめ細かく選ぶ必要があります。
たとえば、身体が弱っていたり、卵巣が酷使されて「卵巣過剰刺激症候群」になっていたりする時には、まず身体を元気な状態に戻すための漢方薬を使い、体調が整ったところで周期療法を開始すれば、元気な赤ちゃんを望める確率も高くなるのです。
また、つわりをはじめとする妊娠中のあらゆる症状は、妊娠前の身体の状態と密接な関係があります。
不妊に悩んでいる時は「妊娠=ゴール」と考えてしまいがちですが、出産そして育児という先のことまで頭に入れて、妊娠前の身体を整えてゆくことが大切なのです。
赤ちゃんを育てる良いゆりかごをしっかり作って下さいね。