掲載記事
今回は、周期療法で妊娠に成功した実例をご紹介します。
この方は、結婚から15年経つ40歳。体外受精等を5年間試みたにもかかわらず、子宮内膜症や排卵障害があり、妊娠することができませんでした。体外受精・人工授精といった西洋医学の方法はもちろん有効ですが、前々回からお話したとおり、畑を整えずに種をまいても良いお花は育たないのです。
妊娠出産は女性の当然の機能のように思われがちですが、現代社会の中では「畑が整わない」状態になっている方が激増しているのです。漢方で畑を整えた上で体外受精・人工授精を行えば効果があがりますし、こんなふうに西洋医学と共存できるのも周期療法の良いところです。
この方は、まず良い血を増やして血の巡りを良くする「婦宝当帰膠」を毎日服用しつつ、ほてりをとる「血府逐お丸」も使って、子宮内膜を正常な状態に戻す手助けをしました。
さらに、月経終了から排卵まではホルモンの働きを高める「紫河車」を、高温期には身体を温めて体力をつけつつ血を補う「参茸補血丸」を使うことで、元気な卵子が育つようになりました。これが「畑を整える」こと。
この方は、周期療法の結果、みごと半年足らずで無事着床し、出産されました。
周期療法はお一人ずつの身体に合わせて行います。使う薬、効果の出方などは個人差がありますので、一度ゆっくりご相談にいらしてみてください。